何も足さない 何も引かない。

時に黙って何もしない。
ということもしてあげてみてください。

一緒にいるけど何もしない。
ただ、時間と場所を共有する。
それだけ。

何もしないという空気感。
そこで芽生える意識と、育まれる情緒。

何もしない
そういう科目があるんです。

最初の5分をなんとかやり過ごすと
お互いに馴染んできます。
そうこうして毎日繰り返すうちに
ご愛犬の行動には
「間」や「意識」が伴い始め
「情緒」が生まれます。

落ち着きが色づきます。

訓練士さんの持つ型のひとつに
「興奮した時の取り急ぎのコントロール術」
というものは確かにあるんです。
ただ難易度が高く、飼い主様の習得実践までには
ずいぶんな手間と時間がかかります。

かといって
その場しのぎの方法論を採用すると
あとがなくなります。

さてもそこへ来て
すぐに実践習得できるこの科目。

何も足さない
何も引かない。

一緒にいるけど何もしない。

トイレのしつけにも効果絶大ですよ。

しつけの一丁目一番地へ
ようこそいらっしゃいませ。

2023年10月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

向き合い方のコツ。

5分でできちゃうしつけとか

簡単なしつけ。なんてものはないので
練習も管理も訓練もどうぞ安心して
そのまま継続してください。

芸を教えるわけじゃないんだから
人だって犬だって
そんな簡単に習慣性は身に付かないです。

たいせつなことは大抵めんどくさいんです。

はい!
導入部では
お菓子やおやつを使うのもありです。
だって手段なんだから
思いつくだけ試せばいいんです。

はい!
怒ったり哀しんだり
感情的になるのもありです。
だって生命と生命の向き合いなんだから。

はい!
それもありなんです。

小言幸兵衛…
縛りの強いコミュニティからは
卒業しても大丈夫です。
大勢でいる時の方がかえって
心は寂しいものです。

こうあるべきに縛られ過ぎず
せっかくのご愛犬とのひととき
水入らずでお過ごしください。

ご愛犬に左右されすぎてる方は
一度離れて、別の習い事始めてみたり
そこで見えてくるものもありますよ。

お好きなように
いろいろとやってみてください。

それでももし
ご愛犬と向き合う日々の中で
どうしてあげたらいいのか
しあわせにしてあげられてるのか
悩んだり心配になったりしたら
この座標へかえってきてください。

“アナタといる時の私は間違いなく幸せ。”

2023年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ④

ほめるしつけ方のコツ④

誰だって時には
気持ちに余裕がなくなって

できないご愛犬に怒ってしまったり
できてない自分が情けなくて落ち込んだり

そんな日もあるんです。

そんなこんなで
ご愛犬への申し訳なさが募って
心ある飼い主様ほど
ご自身を責めてしまうんです。

大丈夫ですよ。

大丈夫です。

ご愛犬のせいにしなくてもいいんです。
そして
自分のせいだと責めなくてもいいんです。

誰だってそりゃそうなります。
そういう時もあるんです。

それでもいいんです。
ちゃんと前に進んでいます。

今あなたは
またとない経験を積んでいらっしゃいます。

向き合う姿勢に
心の底から敬意を込めて

僕はその苦悩を支持します。

ご自分のことも
ちゃんとほめてあげてくださいね。

2023年10月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

おすわりの目的

「おすわり」と「待て」。

僕の幼少の頃、つまりは昭和の時代から
連綿と続くしつけの基本。

この連綿と受け継がれし「座る待つ」という
‘行動とカタチ’。
これを教えることを‘芸’と呼びます。

芸’をしている時のご愛犬の意識、感情は
「執着する、我慢する、溜める」なので

カタチを解除するやいなや
かえってご愛犬の興奮が昂ぶったり
上がりやすいテンションを更に煽ってしまいます。

さて、ここがお悩みどころ。

こんなにしつけしてるのにっ!
普段ならおすわりとまてはできてるのにっ!
なんでよっ?のところなんです。

‘芸’ができたところで山の四合目。
さあそこからがいよいよ本番です。

目指す山頂『調和のとれた暮らし』に向けて
覚えていただきたい『型』は

●焦って座るではなく、安心して座る「おすわり」
●執着して待つのでなく、諦めて脱力した「待つ」

『情緒』と『調和』の心を意識した
「おすわり」と「待て」の型。

「芸」ではない、しつけの型。
習得されてみてはいいかがでしょうか。

2023年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

申し訳なくない。

そうです
そうなんです。

どうしても
やってあげずにいられない。

やり過ぎちゃうんです。

家事や仕事に追われて
時間をかけてあげられてないことが
申し訳なくて。

お留守番させてたり、ハウスさせてたり
そんな時ご愛犬に見つめられると
なんか申し訳なくて。

ごめんね…という気持ちが先行すると
どうしてもご愛犬が主導主体となり

“興奮する遊び”で満たしてしまうため
結果ますます興奮しやすくなり

□すぐに興奮する子
□コントロールの利かない子

になっちゃうというわけです。

どう見てもみんな充分幸せそうだから
何一つ申し訳なくないんですが
飼い主様側がな~んか申し訳なさげ。

そこで秘訣を伝授いたします。

申し訳ない…という無意識を
ありがとね!に変換します。

できなくて申し訳ない
期待に応えられなくて申し訳ない
ほっといて申し訳ない
やらなきゃをやれてない…

というその無意識を

こんなわたしにありがとね
うちに来てくれてありがとね
元気でいてくれてありがとね
留守してくれるから
仕事行けるよありがとね
いいうんちしてくれてありがとね

へと変換していきます。

日々の管理やトレーニングは
これまで通りで大丈夫です。

申し訳なくないので

ありがとね!を定着させるんです。

さぁさぁ
おうち帰ったらさっそく

ありがとね!

2023年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

犬を飼うということ。

これから
犬を飼うということ。

新たな人生に挑戦するということ
それは失敗もするということ。

責任を負うのは怖いということ
でもそこから逃げないということ。

転ぶことを学び
そこから立ち上がるということも
学べるということ。

はじめからうまくはいかないし
常にままならないということ。

自分にも犬にも求めすぎない
いいかげんが良い加減ということ。

バカにする側ではなく
バカになる側に回るということ。

情けなくて
自分を諦めたくなる日も来るということ。

そんな時こそ
その存在の有り難さを知るということ。

幸せにしたいと想うより
あなたがいて幸せと思う方が
犬は喜ぶということ。

そうして向き合って来た日々こそが
あなたの支えになるということ。

犬を飼うということ
こうして今
自分自身と向き合うということ。

2023年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

夏期講習

それでは

おすわりと待て
思い思いで結構です。

リードをつけて
訓練を開始してください。

座れたらほめて
嬉しいを共感してくださいね。

待てることをほめて
嬉しいを共感してくださいね。

続けていれば
だんだん息が合ってきますので
大丈夫です。

その調子で続けてください。

できることよりも何よりも

このひとときの
飼い主様の喜びと共感こそが
いちばんの目的です。

よその子たちと遊ぶとか走り回るとか
それはあとで大丈夫なんです。

しつこく伝えますが
先じゃなくて後で大丈夫です。

はい!
さてさて
ここができれば仕込みは上々
あとは〆です。

「訓」教えさとすこと。

おすわりの姿勢が調ったら
勝手に解除してはいけないということを
ちゃんと教えさとします。

“おしまいは飼い主様が決める”
このルールをきちんと
ご愛犬に伝えてあげることが肝心です。

「練」繰り返し手をかけ高めること。

お互いにおすわりが身についたなら

対面のおすわり
脚側位置でのおすわり
遠隔でのおすわり
行進中のおすわり
声のみでのおすわり

練りに練ってみてください。

おすわりできればよいとか
ただ教えればよいってことではなく

一緒に繋がろうね
わたしを無視しちゃダメよ
きちんと受け入れなさい
ありがとね、スキスキ

ということを教えるための科目。

基本中の基本の科目ですが

めちゃめちゃ深いところで取り組みます。

訓と練の接点を求めるこの世界観こそ

人呼んで“おすわり”。

2023年9月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ③

ほめるしつけ方のコツ③

わかりにくくご説明させていただくと

例えばおすわりなら

座ろうとした時の

□意識の起こり
□起動の瞬間から初動
□座る姿勢に至る身体の使い方

こそが
ほめる最善のタイミングとなります。
この時
ほめる際の声のトーンの使い分けも
身に付けなければなりません。

呼び戻しの練習であれば
呼んで、来て、座ってという
連続技となりますので

声に反応したことをほめる
来ようとしたことをほめる
座ろうとしたことをほめる

ということをひとつひとつ丁寧に
ほめて教えてから
三つの科目を繋げるわけです。

最善のタイミングと最適な声のトーン。

ここを手に入れると
ご愛犬は懐くし、調うし、伸びるし
何よりムダに叱らなくて済みます。

とは言え
これめちゃめちゃ難しいんです。

ほめるも叱るも何も
タイミングも音程もたいていズレてます。

でもそれでいいんです。
そこをほめようとしている気持ちは
ちゃんと伝わるんです。

冷静で大人な理想の上司のように
さとしてくれたり、ほめてくれたりしたら
そりゃ確かに素敵で憧れちゃうんだろうけど

飼い主様とご愛犬は
ビジネスで繋がってるわけじゃないんだから

ちゃんと向き合う覚悟があるのなら
甘い言葉ばかりじゃなくて
熱い心が欲しいこともあるわけで。

想い溢れて感情がほとばしる!
それもありなんです。

長くなりましたので続きは次回へ。

2023年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ②

ほめるしつけ方のコツ②

ただほめれば喜ぶって
そういうわけではないんです。

賞状もトロフィーも名誉も
ご愛犬は喜びません。

飼い主様の喜ぶ姿を見て喜ぶんです。

あなたが大喜びする姿を見ると
それこそが嬉しくって歓喜するんです。

人と犬、与え合う光景を目にするたび
この先も僕は“選んだ職業に誠実であろう”
と、改めて決意をかためます。

さて、ほめるしつけのコツ②。

テクニックでほめたって
ご愛犬は見破ります。

おおげさにほめたり
演技でほめたって
ご愛犬はどこ吹く風。

たいせつなのは
そこに宿る「しみじみとした感情」
なんです。

しつけの中でご愛犬と向き合い
ご愛犬の些細な成長を見逃さず
成長に向かう変化を見守るんです。
結果でなく成長を愛でてください。

以前に飼育していた子の出来や
同じ犬種の子を引き合いに出して
うちのこの子は…とか
比較しないクセをつけてください。

当たり前なんてなくて
今ここにいてくれて有り難うって
しみじみと沁みてきます。

静かに穏やかにしっとりしみじみと
成長する姿を喜んであげてください。

そこをほめようとしている気持ちは
ちゃんと伝わります。

「伝えよう」よりも
成長を「汲み取ろう」から始めます。

また長くなりましたので続きは次回へ。

2023年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ①

ほめるしつけ方のコツ①

普通にほめても喜んでくれないから
更におおげさに撫でたり声かけたり
目を見つめる飼い主様。

すると余計に目を合わせず顔をそらして
迷惑げに離れようとするご愛犬。

ならばと使う奥の手のおやつは
モノでつる使い方なので
おやつだけもらってさよなら。

よく見かける光景です。

伝えたい
懐いてほしい
嫌われたくない
振り向いてほしい
愛おしすぎる

このような強い想いはかえって圧となり
ご愛犬には避けられてしまいます。
この立ち位置はご機嫌を伺うかたちとなり
かえって反発と興奮を引き出し

□無視する犬と無視される人
この関係性が構築されていきます。

ほめても叱っても反応しない。
興奮が収まらない。
いつも隙をつかれる。
おやつがないと聞いてくれない。
などなど。

ご愛犬への愛情と責任感。
向き合うことに一所懸命な飼い主様ほど
この傾向が多く見られます。

オビディエンスであれ
服従訓練であれ
しつけであれ
おさんぽであれ

どれも「関係性」が基礎となります。

ほめるしつけのコツは
“無視されない飼い主になる”
と、決意するところから。

長くなりますので続きは次回へ。

2023年8月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin