おすわりの目的

「おすわり」と「待て」。

僕の幼少の頃、つまりは昭和の時代から
連綿と続くしつけの基本。

この連綿と受け継がれし「座る待つ」という
‘行動とカタチ’。
これを教えることを‘芸’と呼びます。

芸’をしている時のご愛犬の意識、感情は
「執着する、我慢する、溜める」なので

カタチを解除するやいなや
かえってご愛犬の興奮が昂ぶったり
上がりやすいテンションを更に煽ってしまいます。

さて、ここがお悩みどころ。

こんなにしつけしてるのにっ!
普段ならおすわりとまてはできてるのにっ!
なんでよっ?のところなんです。

‘芸’ができたところで山の四合目。
さあそこからがいよいよ本番です。

目指す山頂『調和のとれた暮らし』に向けて
覚えていただきたい『型』は

●焦って座るではなく、安心して座る「おすわり」
●執着して待つのでなく、諦めて脱力した「待つ」

『情緒』と『調和』の心を意識した
「おすわり」と「待て」の型。

「芸」ではない、しつけの型。
習得されてみてはいいかがでしょうか。

2023年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

申し訳なくない。

そうです
そうなんです。

どうしても
やってあげずにいられない。

やり過ぎちゃうんです。

家事や仕事に追われて
時間をかけてあげられてないことが
申し訳なくて。

お留守番させてたり、ハウスさせてたり
そんな時ご愛犬に見つめられると
なんか申し訳なくて。

ごめんね…という気持ちが先行すると
どうしてもご愛犬が主導主体となり

“興奮する遊び”で満たしてしまうため
結果ますます興奮しやすくなり

□すぐに興奮する子
□コントロールの利かない子

になっちゃうというわけです。

どう見てもみんな充分幸せそうだから
何一つ申し訳なくないんですが
飼い主様側がな~んか申し訳なさげ。

そこで秘訣を伝授いたします。

申し訳ない…という無意識を
ありがとね!に変換します。

できなくて申し訳ない
期待に応えられなくて申し訳ない
ほっといて申し訳ない
やらなきゃをやれてない…

というその無意識を

こんなわたしにありがとね
うちに来てくれてありがとね
元気でいてくれてありがとね
留守してくれるから
仕事行けるよありがとね
いいうんちしてくれてありがとね

へと変換していきます。

日々の管理やトレーニングは
これまで通りで大丈夫です。

申し訳なくないので

ありがとね!を定着させるんです。

さぁさぁ
おうち帰ったらさっそく

ありがとね!

2023年9月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

犬を飼うということ。

これから
犬を飼うということ。

新たな人生に挑戦するということ
それは失敗もするということ。

責任を負うのは怖いということ
でもそこから逃げないということ。

転ぶことを学び
そこから立ち上がるということも
学べるということ。

はじめからうまくはいかないし
常にままならないということ。

自分にも犬にも求めすぎない
いいかげんが良い加減ということ。

バカにする側ではなく
バカになる側に回るということ。

情けなくて
自分を諦めたくなる日も来るということ。

そんな時こそ
その存在の有り難さを知るということ。

幸せにしたいと想うより
あなたがいて幸せと思う方が
犬は喜ぶということ。

そうして向き合って来た日々こそが
あなたの支えになるということ。

犬を飼うということ
こうして今
自分自身と向き合うということ。

2023年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

夏期講習

それでは

おすわりと待て
思い思いで結構です。

リードをつけて
訓練を開始してください。

座れたらほめて
嬉しいを共感してくださいね。

待てることをほめて
嬉しいを共感してくださいね。

続けていれば
だんだん息が合ってきますので
大丈夫です。

その調子で続けてください。

できることよりも何よりも

このひとときの
飼い主様の喜びと共感こそが
いちばんの目的です。

よその子たちと遊ぶとか走り回るとか
それはあとで大丈夫なんです。

しつこく伝えますが
先じゃなくて後で大丈夫です。

はい!
さてさて
ここができれば仕込みは上々
あとは〆です。

「訓」教えさとすこと。

おすわりの姿勢が調ったら
勝手に解除してはいけないということを
ちゃんと教えさとします。

“おしまいは飼い主様が決める”
このルールをきちんと
ご愛犬に伝えてあげることが肝心です。

「練」繰り返し手をかけ高めること。

お互いにおすわりが身についたなら

対面のおすわり
脚側位置でのおすわり
遠隔でのおすわり
行進中のおすわり
声のみでのおすわり

練りに練ってみてください。

おすわりできればよいとか
ただ教えればよいってことではなく

一緒に繋がろうね
わたしを無視しちゃダメよ
きちんと受け入れなさい
ありがとね、スキスキ

ということを教えるための科目。

基本中の基本の科目ですが

めちゃめちゃ深いところで取り組みます。

訓と練の接点を求めるこの世界観こそ

人呼んで“おすわり”。

2023年9月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ③

ほめるしつけ方のコツ③

わかりにくくご説明させていただくと

例えばおすわりなら

座ろうとした時の

□意識の起こり
□起動の瞬間から初動
□座る姿勢に至る身体の使い方

こそが
ほめる最善のタイミングとなります。
この時
ほめる際の声のトーンの使い分けも
身に付けなければなりません。

呼び戻しの練習であれば
呼んで、来て、座ってという
連続技となりますので

声に反応したことをほめる
来ようとしたことをほめる
座ろうとしたことをほめる

ということをひとつひとつ丁寧に
ほめて教えてから
三つの科目を繋げるわけです。

最善のタイミングと最適な声のトーン。

ここを手に入れると
ご愛犬は懐くし、調うし、伸びるし
何よりムダに叱らなくて済みます。

とは言え
これめちゃめちゃ難しいんです。

ほめるも叱るも何も
タイミングも音程もたいていズレてます。

でもそれでいいんです。
そこをほめようとしている気持ちは
ちゃんと伝わるんです。

冷静で大人な理想の上司のように
さとしてくれたり、ほめてくれたりしたら
そりゃ確かに素敵で憧れちゃうんだろうけど

飼い主様とご愛犬は
ビジネスで繋がってるわけじゃないんだから

ちゃんと向き合う覚悟があるのなら
甘い言葉ばかりじゃなくて
熱い心が欲しいこともあるわけで。

想い溢れて感情がほとばしる!
それもありなんです。

長くなりましたので続きは次回へ。

2023年8月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ②

ほめるしつけ方のコツ②

ただほめれば喜ぶって
そういうわけではないんです。

賞状もトロフィーも名誉も
ご愛犬は喜びません。

飼い主様の喜ぶ姿を見て喜ぶんです。

あなたが大喜びする姿を見ると
それこそが嬉しくって歓喜するんです。

人と犬、与え合う光景を目にするたび
この先も僕は“選んだ職業に誠実であろう”
と、改めて決意をかためます。

さて、ほめるしつけのコツ②。

テクニックでほめたって
ご愛犬は見破ります。

おおげさにほめたり
演技でほめたって
ご愛犬はどこ吹く風。

たいせつなのは
そこに宿る「しみじみとした感情」
なんです。

しつけの中でご愛犬と向き合い
ご愛犬の些細な成長を見逃さず
成長に向かう変化を見守るんです。
結果でなく成長を愛でてください。

以前に飼育していた子の出来や
同じ犬種の子を引き合いに出して
うちのこの子は…とか
比較しないクセをつけてください。

当たり前なんてなくて
今ここにいてくれて有り難うって
しみじみと沁みてきます。

静かに穏やかにしっとりしみじみと
成長する姿を喜んであげてください。

そこをほめようとしている気持ちは
ちゃんと伝わります。

「伝えよう」よりも
成長を「汲み取ろう」から始めます。

また長くなりましたので続きは次回へ。

2023年8月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

ほめるしつけ方のコツ①

ほめるしつけ方のコツ①

普通にほめても喜んでくれないから
更におおげさに撫でたり声かけたり
目を見つめる飼い主様。

すると余計に目を合わせず顔をそらして
迷惑げに離れようとするご愛犬。

ならばと使う奥の手のおやつは
モノでつる使い方なので
おやつだけもらってさよなら。

よく見かける光景です。

伝えたい
懐いてほしい
嫌われたくない
振り向いてほしい
愛おしすぎる

このような強い想いはかえって圧となり
ご愛犬には避けられてしまいます。
この立ち位置はご機嫌を伺うかたちとなり
かえって反発と興奮を引き出し

□無視する犬と無視される人
この関係性が構築されていきます。

ほめても叱っても反応しない。
興奮が収まらない。
いつも隙をつかれる。
おやつがないと聞いてくれない。
などなど。

ご愛犬への愛情と責任感。
向き合うことに一所懸命な飼い主様ほど
この傾向が多く見られます。

オビディエンスであれ
服従訓練であれ
しつけであれ
おさんぽであれ

どれも「関係性」が基礎となります。

ほめるしつけのコツは
“無視されない飼い主になる”
と、決意するところから。

長くなりますので続きは次回へ。

2023年8月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

できなくても大丈夫。

犬同士うまく遊べない。
お散歩でご挨拶ができない。
そんなご相談もいただきます。

できなくても大丈夫。
遊べても遊べなくても大丈夫。
ご挨拶はしなくて大丈夫。
ご安心くださいませ。

訓練所やドッグスクールの投稿には
犬同士を仲良く遊ばせていたり
一緒に走らせている写真がたくさん。 

ただ、これは決して
犬任せにしてるわけではないんです。

大前提にハンドラーや管理者の
圧倒的な経験値ありきなんです。
その方がいるから、揉めないんです。

訓練士さんやトレーナーさんのような
多頭飼育·管理等の実践を経てこそ
あのような環境や管理を創り出せています。
犬たちが良い表情してますよね。

経験者のコーディネートによって
空気感が成立しているんです。

そこで、飼い主様はまず
ご自身とご愛犬の関係作りから
始めていただければ大丈夫です。

飼い主様とご愛犬の調和なら
「基礎訓練の型」を習うことでだんだん
身につきます。

そこから先の調和なら
「パックウォーク」もオススメします。
とても親和性が高いです。

犬同士のかけっこ以外でも
ストレス解消方法はいくらでもあります。
できなくても大丈夫。

最初のうちは全然できなくて
何をやっているのかわからないけれど
習っているうちに
何がわからないかがわかってきて
そのうちに
できるようになっています。

そのための手段は

訓練士さんやトレーナーさん
飼い主様&ご愛犬の数だけあるんです。

だから大丈夫。

できることから始めていきましょう。

2023年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

しあわせ全開で。

フォロワー様はご存知のように

犬同士のご挨拶はしなくて大丈夫ですし
犬友達は作らなくても大丈夫ですし
犬ママ友も作れなくても大丈夫なんです。

さあさあ
ご愛犬とのしあわせな暮らし
どうぞ気楽に気軽に肩の力を抜いて
楽しまれてください。

□お散歩中の犬同士のご挨拶はむしろ控えて
干渉し合わない距離感をたいせつに。

□犬同士で走り回らせる時間よりも
飼い主様とご愛犬が向き合えるひとときを。

□飼い主様同士のお付き合いは
共有や共感のできる方とだけ腹六分目で。

急上昇トレンドになって以来
友達を作らないといけないみたいな風潮は
お気になさらずにってことなんです。

ご愛犬との癒しのひとときまで
わざわざ人付き合いに疲れなくて
いいんです。

この先の人生をこの子と共に歩む!
そう決意した飼い主様の想い
その理由も目的も人それぞれ。

ご愛犬との向き合い方
概念も価値観もこだわりも人それぞれ。

飼い主様同士のお付き合いは
腹六分目の距離感で

ご愛犬とのお付き合いは
引き続きしあわせ全開でお楽しみくださいませ。

目指す座標はぶれずに

ご愛犬とのしあわせな暮らし。

2023年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

今日だけ頑張る。

習ったことを

今日だけでいいんです。
今日だけやりきってみてください。

明日からがんばろう!ではなく
明日から続けよう!でもなくて
今日だけやりきるんです。

うまく行かなくても大丈夫。
どうぞ肩の力を抜いてリラックス。
はじめの一歩はそれで100点です!

そうこうしてるうちに案外続いて
あれ?
なんか変わってきたぞって!
なんかわかってきたぞって!

しつけを始める際の
あなたの幸せのためなの…ごめんね。
という申し訳なさは
あなたに逢えてしあわせ!ありがとう。
という愛しさと感謝に昇華します。

管理の型は飼い主様のパート。
基礎訓練は、ご愛犬のパート。
調和へ導くのは訓練士である僕のパート。

三者三様始まりはバラバラながらも
いつしか奏でるアンサンブル!

さあさあ

今日だけ!
やりきってみませんか。

2023年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin